開咬について
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(何故、開咬になるのか?基礎的な知識)
開咬とは写真の様に奥歯しか咬んでいない咬み合わせの事を言います。
初診日 18歳7か月 女子
終了日 20歳1か月(治療期間2年1か月)
矯正学では開咬の治療法を説明することはあっても何故、開咬になるか?
の説明はあまり見たことがないと思います。
今回は「何故、開咬になるのか?」を説明していきたいと思います。
一般的に八重歯など前歯の歯並びの不揃いがあると歯並びが悪いのは歯の大きさに比べて顎の大きさが小さいからだとの説明を聞くことがあると思います。
この歯の大きさと顎の大きさとのアンバランスを歯科用語でディスクレパンシイといいます。
このディスクレパンシイには下図にあるように
アンテリア・ディスクレパンシイ(歯が見える部分)
ポステリア・ディスクレパンシイ(見えない奥歯の部分)
の2種類があります。
(MEAWを用いた矯正治療Ⅱ 第一歯科出版 P48 図3-12 )
(開咬の治療が困難である理由)
1900年代の前半に始まった矯正学は前歯の乱れ、特にドラキュラ伝説の影響から八重歯の治療に重点が置かれることとなりました。
矯正治療で歯を並べるために抜歯しますが八重歯を効率的に治すためには八重歯の横にある第一小臼歯を抜歯する事が最も効率的であるために一般的に矯正治療での抜歯は第一小臼歯を抜歯することがスタンダードとなりました。
矯正治療初期の治療目標は前歯の歯列不正でしたが、その後出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)などが治療対象になって来ました。
これらの不正咬合も簡単な症例であれば第一小臼歯を抜いてその隙間を利用して歯を横に動かすことで治療することが可能ですが、開咬の治療の場合は歯をどんなに横に動かしても治療することはできないために難症例という事となりました。
そのために、現在は下のような開咬症例であれば骨を切って矯正をすることもよく見かける様になっています。
(何故、開咬になるのか?)
難症例である開咬を非抜歯(第一小臼歯)で治療するためにはその原因を知り根本的に治療していく必要があります。
八重歯などの前歯の歯の乱れの原因はアンテリアディスクレパンシイにありますが開咬や受け口(下顎前突)の原因は臼歯部の歯の大きさと顎骨の大きさとのアンバランスであるポステリアディスクレパンシィにあります。
前歯部のアンバランス(ポステリアディスクレパンシィ)は前歯を正常な位置から横に動かしてしまう為に八重歯などの歯並びの異常として現れますが、臼歯部のアンバランスであるポステリアディスクレパンシィは下の図のように歯を横に動かして歯並びの異常を引き起こすのではなく、臼歯部の歯の咬む高さ(咬合高径)を高くしてしまうという異常な変化を与えてしまいます。
(MEAWを用いた矯正治療Ⅱ 第一歯科出版 P45 図3-9)
(開咬の治療方針)
(MEAWを用いた矯正治療Ⅱ 第一歯科出版 P53 図3-21 抜粋)
この様に臼歯部の咬み合わせの高さが高くなりすぎるために開咬という咬み合わせが発現してしまいます。
(MEAWを用いた矯正治療Ⅱ 第一歯科出版 P53 図3-21 抜粋 )
治療方針
治療方法としては上記の左図の赤色の矢印の方向に歯が動く為に開咬となるためMEAW(マルチループ)を利用して左図とは逆の方向に歯を動かすことで正常な咬み合わを確立します。
(当院の治療方法)
初診日 18歳7か月 女子
見えにくい矯正装置で骨のたわみを治療します。
通常の矯正装置でそれぞれの歯の位置を治療します。
MEAW(マルチループ)を利用して仕上げていきます。
終了日 20歳1か月(治療期間2年1か月)
一口メモ 開咬は後戻りしやすい咬み合わせです。
しっかりと咬み合わせを作らないといけません。
その為にもMEAW(マルチループ)の治療方法は開咬症例には最適です。
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