子供の矯正の典型的一例
※一番多いケースの例でご説明しています。基本的な治療期間は1年半です。(個人差はあります)。
治療を開始(約30分)
初回は挙上(上の顎の挙上)
拳上とは、奥歯の乳歯を使い、レジンを盛る事で咬み合わせの高さを上げていくことです。
咬み合せを高くすることにより、第一大臼歯(6歳臼歯)の咬み合せに隙間を作り、正常な咬み合わせの高さを出していきます。
1か月後
1ヶ月目(約1時間)
上顎に矯正装置:ブラケットをつける
上の顎から矯正装置(ブラケット)をつけ、歯並びを整えていき、顎拡大のための準備をしていきます。
初めての矯正装置の装着のため、痛みが出る場合がありますので念のため痛み止めを処方しております。
また高周波(矯正の痛み軽減のためにお口の周りにレーザーのようなもの)を当てます。
保護者様とご本人様へ、ご説明
- 矯正中の注意事項をお話します。
- 矯正装置がついている歯の歯磨き方法をお教えします。
- 自宅で出来る応急処置の方法をお話しします。(ブラケットが取れた時、ワイヤーが出た時 等)
矯正装置に慣れるまでは、気になってしまい無意識に手や舌で触ってしまい装置が外れ易い事が多いです。外れたらそのままにしてしまうと歯が動かなくなりますので、ご都合が良いところでお早めにご来院下さい。すぐにご来院できず、当たって痛みがある場合はニッパーをお貸ししますので、ワイヤーを切って下さい。
1ヶ月後
2か月目(約30分)
拳上(下の顎の挙上) 下の奥歯の乳歯を使い、レジンを盛る事で咬み合わせの高さを上げていきます。
1ヶ月後
3ヶ月目(約1時間)
下顎に矯正装置:ブラケットをつける
1ヶ月後
4ヶ月目以降
歯列が真っ直ぐに並んだら、太めのワイヤーとバネを使用し、上と下の顎の拡大へと移行します。
高さが足りない場合は再拳上も行います。
16ヶ月 (終了2か月前)
順調に治療が進み、治療終了に向かっている状況を保護者の方にご説明いたします。
17ヶ月 (終了1ヶ月前)
治療成果確認のため、お顔5枚、口腔内7枚の写真撮影、オルソ・セファロの撮影、お口の中の上下の歯型をとります。
矯正治療終了に際してのご説明の予約(保護者の方のみのご来院)と最終終了(矯正装置を取り外す)日の予約を取ります。
治療終了にあたってのご説明
保護者の方に今回の治療内容と治療効果について詳しくご説明いたします。
そして、子供の矯正ですので、まだ永久歯は萌出しておりませんが、お子様の現時点での永久歯の歯列矯正の必要度合いなどをご説明いたします。
歯列矯正の開始最適時期や方法、期間、費用などもご希望でしたらお話しいたします。
矯正装置の除去
終了後のこと
通常は経過観察のため一年後リコール葉書にてご来院をお願いしています(無料)。歯列矯正をご希望の場合はその後も歯列矯正最適時期を逃さないため定期的(年一回程度)にご来院いただき、経過観察を行っていきます(無料)。
子供の矯正のみで満足できる永久歯列となられた方(保護者様やご本人が満足されているという意味)は、気になることがあった時のみご来院いただくシステムです。