大学病院での矯正治療は永久歯が萌えそろった時期に治療を始めます。では、小学生低学年の矯正は何処で治療するかと言うと小児歯科で治療する事となっています。しかしながら、小児歯科ではむし歯などの治療で手がいっぱいで本格的な小児矯正治療を行う場にはなっていません。
そのために日本の歯科医療体系では子供から大人まで一貫した本格的な矯正治療を提供できる医療機関があまりありませんでした。
いずみ歯科矯正歯科医院ではこどもの矯正から大人の矯正まで連続した矯正治療を数十年前より行って来ました。
子供の矯正治療と大人の矯正治療を一貫して行う事で受験においての中高一貫校のように時間や費用の重複を除いて効率的に治療を進めています。
こどもの歯並びが悪い症例
▲8歳9カ月 女子 治療前
咬み合わせの高さを乳歯にレジンを盛る事で改善していきます。
①乳臼歯にレジンを盛る事で第一大臼歯の咬み合わせに隙間が出来ました。
咬合の高さをレジンによって高くすることで、第一大臼歯(6歳臼歯)が正常なところまで萌出できる隙間が確保されました。
②約2か月で隙間が埋まり第一大臼歯が咬み合いました。
上顎から歯並びを整える為に矯正装置を装着していきます。
上顎の歯が揃ってから、下額に矯正装置(ブラケット)を装着します。
終了時2カ月前(1年3ヶ月)
治療前後の模型比較
いずみ歯科矯正歯科医院では既成の矯正装置を利用するのではなく、一歯づつブラケットという矯正装置を装着する事でその人にあった本格的な矯正治療をしています。
子供の矯正を終えて
口腔機能をに発育発達させる為には早期治療が効力を発揮します。
多数の治療法がありますが、当院ではブラケットという矯正装置を歯に装着する事で、上下顎骨の大きさと、咬み合わせの高さを改善していきます。
このお子さんは、歯並びの乱れを気にしてご来院されましたが、咬み合わせが深いために上顎の前歯が傾斜する上顎前突(出っ歯)です。日本人には比較的多い症例です。
上顎前突(出っ歯)は大人になってからは難しい治療となる場合があります。
このお子さんは模型の写真でもわかるように、子供の矯正終了時には、上下顎とも(特に下顎)かなり大きくなりバランスも良くなっています。このような治療を子供の時にしておくと、のちに行う永久歯の歯列矯正治療は大変楽になります。
このお子さんは永久歯が萌え揃っていなかった為に経過観察となりました。
そして、子供の矯正終了から1年後、定期検診にてご来院され、さらなる上顎前突(出っ歯)の改善を求められて、永久歯の歯列矯正を始められました。
歯列矯正の開始時には再度治療計画をご説明し、契約ののち、治療を開始しております。
成人矯正の初診時 11歳8か月
大人の矯正治療は出来るだけ見えにくい小さな矯正装置を利用して上の歯並びから歯ならび治していきます。
上顎の歯列がある程度改善してから下顎の歯列を見えにくいブラケットという矯正装置で整えていきます。
MEAW(マルチループ)により咬合高径(咬み合わせの高さ)を改善して美しい咬み合わせに治療していきます。(矯正開始から3カ月後)
MEAW装着時から1年後
終了時(開始から1年8カ月後)
一口メモ
こどもの出っ歯(上顎前突)は目立たないので見逃しやすい症例です。しかし、そのまま大人になってしまうと、顎関節症、無呼吸などの症状を起こしやすい咬み合わせとなります。
また、大人になってしまうと出っ歯(上顎前突)は、非抜歯での治療が困難となってしまう事があるので早期治療をお勧めします。(子供の矯正(上顎前突)参照)但し、どんな症例でも治療出来る分けではありません。
是非とも一度、診査診断のため来院して下さい。