1980年当時の日本ではアイドルは「八重歯がかわいい女の子」などと八重歯がチャーミングポイントとしてもてはやされていました。
その同時期のヨーロッパやアメリカでは一説にはドラキュラ伝説の影響か?
大変に忌み嫌われる歯並びでした。
このように美しさの判断は時代、生活環境、年齢などによる心理的な変化や個人の好みや性格などによって異なってしまうものなのです。
そのために美しさを客観的に評価することは大変むずかしいために、安易に矯正医の判断を患者さんに押しつけることのないように注意しています。
矯正治療が一般的な治療と認知された1900年前半では矯正治療を受けられる人は限られた裕福層でありほぼ全員が白人でした。その為によく言われるE-lineも基本的には鼻が高く、眼窩が窪んでいる白人を想定した定義です。
21世紀となった現在では矯正治療は世界的に広まりました。また、顔貌も白人、黒人、黄色人種といった分類だけではなく各民族に於いてもそれぞれの顔貌を持っているため、益々、美しさの判断が難しくなっています。
当矯正当医院では技術的に可能な限り患者さんのご要望をよく聞き、歯(第一小臼歯)を抜く事無く、その美しさを実現していく努力をしていきたいと思っています。