マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは
マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは、世界で1100万人以上(2021年9月時点)が治療を受けている、世界シェアNo.1のマウスピースブランドです。現在は格安のマウスピースブランドも増えていますが、いずみ歯科矯正歯科医院では、多くの症例実績を持ち、信頼のおけるアライン社のブランドを使用しております。
特徴
透明で目立たない
1番の特徴はその見た目からも分かるように、装置の目立ちにくさにあるでしょう。透明なので装着中に笑っても装置が目立つことはありません。また、お写真でも殆どわからないため、大切な時間も矯正装置を気にすることなく、普段通りお過ごしいただけます。
装置の取り外しができる
矯正装置の概念を覆した「取り外しができる」のは、マウスピース矯正ならではの特徴です。目立たないだけであれば、歯の裏に装置を着ける「裏側(リンガル)矯正」でも可能ですが、装置の取り外しができるのは、マウスピースタイプのみの特権です。ただ、取り外しができるということは、外したままでも過ごせるということであり、矯正治療期間は、良くも悪くも患者さんの装着時間に依存するということになります。
このようにマウスピースの交換日数や、装着時間を守っていただく必要があり、これらの管理は患者さんに委ねる形となりますので、自己管理が苦手な方などには不向きな一面もございます。(お子様の場合には、保護者の方のご協力をお願いしております)
痛みが少ない
ワイヤーを用いた矯正では「ブラケット」という装置を歯に接着し、そこにワイヤーを通すことで歯を動かしていきます。ワイヤー矯正で痛みが生じやすいのは、この小さなブラケットに矯正力が一点に集中しやすいためです。
一方、マウスピース型矯正装置(インビザライン)では、歯を覆うようにマウスピースが面で歯に接しており、この形状から矯正力が分散することで、痛みが少ないという特徴があります。歯を動かしているため、マウスピース型矯正装置(インビザライン)でも多少の痛みは生じますが、ワイヤー矯正と比べると痛みは大幅に少ない傾向にあります。また、装置が頬などの粘膜を傷つける心配もないので、口内炎での痛みや、装置が当たることの痛みもありません。
お口の中を清潔に保てる
ワイヤーのように歯に固定するタイプの矯正装置は、装置の周囲に汚れが溜まりやすく、通常よりも念入りな歯磨きが必要となります。起こりやすいのは、
装置の周りに歯垢(プラーク)が溜まる
↓
虫歯の初期症状である脱灰(歯の表面が溶けること)が起こる
↓
装置を外した時にブラケット周りが虫歯による変色が残る
という虫歯によるトラブルです。せっかくきれいな歯並び、嚙み合わせになっても、治療後に虫歯による変色が残ってしまうのは、非常に残念なことですよね。マウスピース型矯正装置(インビザライン)は取り外しができるため、フロスなども治療前と同じように使用でき、矯正による虫歯が発生しにくいというメリットもあります。
金属アレルギーの心配がない
ブラケットに使われる金属は、比較的アレルギーの起こりにくい金属が使用されていますが、稀にアレルギーの反応が出てしまう方もいらっしゃいます。このことから金属アレルギーをお持ちの方や、ご心配な方には特に、金属フリーのマウスピース型矯正装置(インビザライン)をおすすめしております。
また、神経を取って被せ物(クラウン)をした歯は、ワイヤー矯正の場合、通常の歯よりもブラケットが外れやすいといったリスクがありますが、マウスピースではそのような心配もございません。特に、白いセラミックの被せものが多い方は、何度も外れる、装着する、を繰り返すと、セラミック表面の傷が多くなってしまうため、マウスピース矯正がおすすめです。
治療の流れ
カウンセリング
カウンセリングでは、レントゲン撮影や口腔内のスキャンを行い、患者さんの不安点や疑問点を解消できるよう、治療法や問題点をわかりやすくご説明しております。また、治療期間や治療後のイメージがより明確になる、有料の治療計画の作成も承っております。カウンセリングは無料ですので、歯並びでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
装置のセット
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、ドクターが治療計画を緻密に作成し、それをもとに数十枚のマウスピースが作られるシステムです。ご来院時に出来上がったマウスピースが問題なく入るかを確認後、使い方や注意点のご説明等をいたします。
定期検診
2~4ヶ月に1回程、定期検診でご来院いただき、順調かどうかを確認いたします。治療頻度の目安は、
- マウスピース→2~4ヶ月に1回
- マルチループワイヤー→3~4週間に1回
程度になります。(症例によっては異なる場合もございますが、必ず治療前にお伝えしております。)
コンビネーション矯正による、マルチループワイヤーの時期は短いので、通常の矯正治療よりも目立たず正確性に優れ、さらに通院回数も少なく済ませることができるのが特徴です。
4.治療終了(保定期間)
治療終了後は、「リテーナー(保定装置)」を使用していただき、歯並びと噛み合わせを安定させます。この時期にリテーナ―を怠ってしまうと、歯が動く「後戻り」が起こってしまうため、注意が必要な期間でもあります。そのため、リテーナ―のご使用法、時間をしっかりと守るようお願いしております。
また、治療の流れについて詳しくは、こちらのページもご覧ください。
従来の矯正治療との比較
治療期間の明確化
マウスピース型矯正装置(インビザライン)では「クリンチェック」と呼ばれるシミュレーションにより、ワイヤー矯正ではわかりにくいおよその治療期間が明確化されます。クリンチェックでは、どの枚数の時にどのような歯並びになっているのかを、3Dのシミュレーションにてご覧いただくことができます。このシミュレーションによって、治療期間の目安を判断でき、より安全で正確な治療を行うことが可能になりました。また、治療期間はワイヤー矯正と比べてもあまり変わりません。
見た目
見た目は矯正治療前とほとんど変わりません。マウスピースを着けることにより、歯に艶が出る程度の変化ですので、大切な記念日や、イベントを控えている方でも安心して矯正治療を始めていただけます。
治療時の痛み
ワイヤー矯正では、特にワイヤーを交換したタイミングで痛みが強く出る事が多くあります。痛みは1ヶ月まるまる続くということはありませんが、3日~1週間程度続くことがあります、その間食事などに支障をきたしたり、鎮痛剤を服用する方もいらっしゃいます。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、マウスピースの交換後に若干のきつさや締め付けを感じることはありますが、十分耐えられるような小さな痛みですので、痛みが気になる方もご安心ください。
通院頻度
ワイヤー矯正では、ワイヤーや装置にかけるゴムなどの調整のため、3~4週間に1回の通院が必要でした。さらにブラケットが外れてしまう、ワイヤーが抜けてしまったなどの理由から、急患でご来院いただくことも数多くあります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の場合、ワイヤー交換の役割である「どの歯をいつ、どのように動かすか」がマウスピースに既に設計されており、それらを交換していくことで歯を動かしていくため、通院頻度を大幅に少なくすることができます。
食事
ワイヤー矯正では、食事に注意しなければいけません。例えばハンバーガーのようにかぶりつくもの、キャラメルのように粘着性の強いものなどは、装置が外れてしまう脱離に繋がってしまうこともあるためです。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、食事の際にマウスピースを外していただきますので、矯正治療中でも食事に気をつかう必要はありません。好きなものを変わらず召し上がれるという点も、マウスピース型矯正装置(インビザライン)の魅力のひとつです。
このような人におすすめです
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、特に以下にあてはまる方に、特におすすめです。
- 治療前と同じように食事を楽しみたい
- 写真を撮るときに装置を気にしたくない
- 矯正中でも歯磨きをしっかりと行いたい
- 金属の装置を使いたくない
- 痛みが気になって矯正治療に踏み切れない
Q&A
装着中は喋りにくいでしょうか?
初めて装着して間もない時期は、主に「タ行」や「ナ行」など、発音が難しいことが多くあります。
しかし、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は特殊なプラスチック素材から作られており、頑丈ながらも薄く、異物感が少ないため、装着感にも優れています。初めてつけてしばらくは違和感が生じますが、次第に着けているのも忘れるほどに慣れてきますので、発音を含め、日常生活において大きな支障は起こりませんので、ご安心ください。
神経がない歯(被せもの)でも動きますか?
マウスピース矯正でも神経をとって5年ぐらいであれば通常の歯と同じように、歯を動かすことが可能です。
ただし、「インプラント」はワイヤー矯正でもマウスピースでも動かすことができません。
マウスピース矯正によるリスクはありますか?
ワイヤーと同じように、矯正治療のリスクとしては以下のものがございます。
- 歯磨きが不十分なことで起こる虫歯、歯周病
- 治療中は噛み合わせが安定しないことで、噛みにくい
- 歯ぐきが下がる(ブラックトライアングル)
- 保定装置(リテーナ―)の使用不足等による後戻り
また、マウスピース矯正の場合
- マウスピースの装着時間が不足することで治療期間が延びる
- 外した際にマウスピースが紛失してしまう
等のリスクが加わります。いずみ歯科矯正歯科医院では、このようなリスク回避のため、十分なカウンセリングと治療計画の立案をしております。
どんな歯並びでも治せますか?
当院では、外科矯正適用ケースなどの難症例は、大変恐縮ではございますがお断りをさせていただいております。
初回の無料カウンセリングでは、レントゲン撮影等の精密な資料をお取りし、できるだけ詳しく患者さんにご説明をしております。
当院で歯を抜かずに治したい、コンビネーション矯正が可能であるかを知りたいという方は、一度お気軽にカウンセリングにお越しください。
マウスピースは何枚で終わりますか?
はじめに作られる枚数が設定されますが、必ずしもその最後の数字がついたマウスピースで終わるということは断言できません。
なぜかと言うと、例えば100枚あるマウスピースを使用していたとしても、50番目で軌道修正のための作り直しをすることや、100番が終わった後に追加で作製することも決して少なくはないためです。また、人によってマウスピースの枚数が異なるため、一概に何枚で終わるかお伝えすることは難しいといえます。